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第2話 「水没事件の後遺症」
(作成:1997年4月21日 改訂:1997年7月12日)
(TEXT : やまそうカンパニー / E32-750i)
さて、水没事件後の一ヶ月の入院を経て太郎1号は帰ってきました。
水没後の車というと「におい」が気になります。また、電気系統の接触不良も気になります。
「太郎1号」の場合は、「におい」については、カ−ペット内貼りやインシュレ−タ−をす
べて取り替えたため、全く問題ありませんでした。ちなみに、クリ−ニングで済ませて張り
替えしないと、どうしてもにおいが残るそうです。
また、電気系統については、コネクタの接触不良が発生しがちとのことでしたので、コネクタ
もすべて再使用せずに、交換しました。
前話でお話ししましたように、キャタライザ−は交換となりましたが、キャタライザ−のO2
センサ−も交換してもらいました。O2センサ−の寿命は8万キロですのでいつかは交換の必
要があります。太郎1号は、水没時には、走行4万キロでしたが、水没に伴う機能障害も怖か
ったので交換しました。(左右ペアで8万円弱でした。)
ちなみに、12気筒のエンジン関係の部品は大抵が左右ペアになっていますので、結構ふとこ
ろにこたえます。またの機会にお話ししますが、スロットルを開け閉めしているDKモ−タ−
の左バンクが不調になったときも左右一対まるごと交換となりましたが、このときは死ぬかと
思いました。
結局、水没事件の後遺症は、退院後、数日して発生した、「ハンドルキコキコ症状」だけでし
た。
退院後のある日、太郎一号を出動させたところ、ハンドルを切るたびにセンタ−付近でキコキ
コと音がするのです。最初はハンドルのボスの油ぎれかと思いましたが、どうも音は床下から
します。
車を持ち上げて、潜ってみたところ、発見。
タイロッドとセンタ−ロッドの連結部(前輪を左右に動かしているア−ムです)からキコキコ
音がします。どうも、水没したときに、連結部のシ−ルが弱まっていて、内部に水が入ったよ
うでした。自分でタイロッドの交換は無理なので、ディ−ラ−へ予約の上、入院し、全タイロ
ッド交換となりました。(工賃こみで五万円弱でした。)
さて、太郎一号は全快しましたが、私が仕事に行っている間に、また、大雨に降られて水没さ
れてはたまったものではありません。
そこで、駐車場を引っ越すことにしました。
みなさんも、屋外駐車場では、いたずらをされたり、傷を付けられたり、悩みが多いと思いま
す。私の場合は、さらに軽整備もやるのでジャッキやらウマやらスロ−プやらの置き場の問題
もあるのです。
あちこち当たったあげく、ついに、「車庫建ててもいいよ」という駐車場を発見。自宅から一
分と近いのも魅力です。しかも、なんと一ヶ月八千円という夢のような安さ。
普通は、上ものを建ててしまうと、後がややこしいため、車庫などは建てさせてくれません。
この駐車場のオ−ナ−はウルトラ土地持ちらしくて、細かいことはど−でもいいそうです。
なんというラッキ−。
次は早速、上もの、つまり、車庫を探すことにしましたが、これが結構難しいのです。太郎一
号は、現在の2号と異なりロングボディであったので、全長が楽勝で5メ−トルを越えます。
幅もセンチュリ−位あります。(その割には、非常に運転しやすい。小回りも効きます。これ
はBMWのよいところですね。レクサスなどの方がよほど車幅がつかみにくく、小回りは効か
ないのには驚きました)
で、太郎1号が入れるような車庫を建てると、ドアをあけて乗り降りするスペ−スも考慮する
と、駐車場たてよこ4区画を借り切らないと建てられないのです。
さすがに、こんなに都合よく4区画は空いていません。
そこでゲットしたのが、「アカデミ−」という会社が作っている、テント式の車庫です。
車庫の前半分がクジラの口のようにがばっと上に開くのです。これなら、乗り降りも含めて、
1区画でOK。直ちに注文しました。
「アカデミ−」は社長さんがひとりで工事もやっているらしくて、注文して工事まで1週間ほ
ど待ちました。骨組みは2センチ角位のチュ−ブラ−フレ−ムで、これを、地中に1メ−トル
くらい打ち込んでコンクリを注入したアンカ−で固定します。工事は三時間くらいで終了。
全部で二〇万円位だったと思います。
以後、太郎一号はこの車庫で暮らすこととなりました。
見た目が結構やわいのでこの車庫大丈夫かなと思っていましたが、がっちりと鍵をかけておけ
ば台風でも大丈夫。ただ、風が、すごく強い日は、車庫をあけるために前半分を持ち上げたと
き、落っこちてきそうで結構怖い。総合点としては「ほぼ満足」と思っています。
車庫の中には、ジャッキやその他諸々を持ち込み、天気が良い日は、太郎を車庫の横に止めて、
下に潜ったりしています。みなさんも、愛車の保管で悩まれていたら、こんな保管方法も結構
いけてますよ。
さて、今回は、衝突実験までたどり着けませんでしたが、また、来週も読んでやってください。
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