[メンテ10]
(←前)
(次→)
第10話 「ゴジラ号過去の不幸話集」
(作成:1997年5月21日 改訂:1997年7月12日)
(TEXT & PHOTO : E30のゴジラ / E30-325i)
<ゴジラ編 第3話>
ゴジラ号の気ままなエッセイの第3話は、予告通りに「ゴジラ号過去の不幸話集」を
お届けいたします。
(いつからエッセイになったんだぁー?)
★第一の不幸★
それは納車三ヵ月半後に突然やってきた。9月のある週末・・・・・。
当時新潟に住んでいたゴジラの自宅はマンション。
駐車場はマンション敷地内の青空駐車場。
それが第一の不幸のプロローグでした。
91年の9月、日本列島は未曾有の大型台風に襲われたのです。
ゴジちゃんは金曜日に仕事が終わって、いつものように家に・・・・は帰らず、
後にカミサンとなる人間(つまり、当時で言う彼女)の家に台風をやり過ごすため向かいました。
結局、彼女んちに一泊して、翌朝台風一過の晴天の中歩いて(徒歩5分!)自宅に戻ると・・・・、
何故か、ゴジちゃん号にご丁寧にシートが被せてある!
「いやー、親切な管理人さんだな。新車なんで気を遣ってくれたんだ。」とノーてんきに
思っただけで、部屋に戻った。
しばらくするとチャイムの音が・・・。
ドアを開けると、そこには管理人のおじさんが蒼い顔をして立っていた。
開口一番「あんた、ずぅーっと捜してたんだね!ドコさ行ってたんだぁー?」。
一瞬何が起きたかわからないゴジちゃんでしたが、さっきのシートにくるまった
ゴジラ号を思い出し、パニックになりました。
そうなんです。
あの台風(確か19号?!、記録的な猛威!)が隣りビルの屋上にあった某市会議員の
選挙用看板をご丁寧にゴジちゃん号のうえにバラバラと振り撒いてくれたのです。
お陰で、右サイドのガラス2枚は割れて、クルマの中は水浸し&木の葉浸し&ガラス浸し!
更に、ボンネット、屋根、右サイドの全域にキズ、凹みの嵐!
うぎゃゃゃゃゃゃゃゃぁぁぁぁぁぁぁ!
マジに大ショックでした。この世の終わりみたいでした。
すると茫然自失のゴジラの前に、件の看板の持ち主の市会議員が名刺を持って立っていた。
「このやろー」と思いましたが、瞬間最大風速50mオーバーの昨晩の状況と、
相手が市会議員であることを考慮すると(権力と暴力に弱い私!)、
大人の態度を取ってしまうゴジちゃんでした。
相手も誠心誠意、対処してくれるとのことだったので
(実際ものすごく誠心誠意行動してくれた)、ディーラーに相談した後、
修理費全額先方持ち、でナシをつけました。(プラス菓子折)
当時の記録がどっか行ってしまったので、詳細は不明ですが、
全額で40万円オーバーだったと記憶してます。
内容は右サイドガラス2枚交換、屋根・ボンネット・右サイド一面の板金・塗装、右ドアモール
取り替え。
しかし、この時交換したモールが原因で、2年後に再度、右ドアの一部再塗装を実施しました!
(もちろんクレームで無償。)
★第二の不幸★
それは納車されて約10ヵ月経ったある朝。
私はゴルフに行こうとゴジちゃん号を出発させると・・・。
2〜3分してオイル警告ランプが点灯。
おやっと思いクルマを止め後ろを見ると、げっ!路面にオイルの跡が細ーく一本あるっ!
この時なぜかリザーブのオイルがトランクに入っており、それを注入したが、JAFを呼んで、
ディーラーまでレッカーした。
これはディーラーのミスで、オイルのドレンボルトの締め付け不良のため、
オイルが一気に抜けたのだ!
わおっ、やっぱ外車ってエキセントリック!お茶目!
もちろんクレームで即日対応。
おかげで、ゴルフに1時間遅刻しました。
★第三の不幸★
それから四ヵ月たったある朝、またゴルフに行こうと思いエンジンを捻ると・・・。
んんっ? なんかガソリン臭いな・・・・?
オイル抜けを体験したばっかりだったので、イヤーな気分になりエンジンルームを覗くと・・・、
げっ!!ガソリンが吹き出してるぅぅぅ!
すぐに、エンジンを止めディーラーに電話しようと思ったが、まだ6:30。
当然いないよな、と思い、一緒にゴルフに行く先輩の携帯にTELして、
家まで迎えに来てもらった。
原因は燃料ホースとエンジンの繋ぎ目の不良。
やっぱ外車ってお茶目!
ゴルフ場からディーラーにTELしたら、速攻の対応で、帰宅した時は完治してました。
(1年間の保証期間は過ぎていましたが、クレーム扱いでした。)
おかげで、ゴルフ(しかも、大事なお客様との会合)に10分遅刻しました。
★第四の不幸★
購入後約2年経った夏を前に、なんかミョーにエアコンが効かなくなった。
暑がりのゴジちゃんは「コレは大変」とディーラーの工場に・・・・。
ただのガス抜け?と簡単に考えていたのでしたが、エアコンガスってなんの
問題もなければ抜けないんですね?
抜けるってことは何らかの悪い箇所があるってことで、そこを完治させないことには何度
でもガス抜けしちゃうらしい。
原因はエンジンルーム内のちっちゃな窓がある箱状の部分からのガス漏れで、
そこの取り替えとガスの充填が修理内容でした。
費用は約5万円。(昔フロンガスって安かったのに、ものすごく高くなって
ました。今はもっと高価?)
今度エアコンガスを補充する時ってコ・ワ・イ。
今時フロンガスのエアコン使ってるヤツの方が犯罪かぁ?
★第五の不幸★
その後、しばらく不幸はなかったのですが、
以前読者の声にちこっと書き込んだ「渋滞のR246の伊勢原で、
2トントラックにカマ掘られた事件」が昨年夏にありました。
(最近判明したのですが、某BOHP会員のご自宅のすぐそば!!)
夏のある日、浜名湖へ一泊で遊びに行った帰り、東名があまりにも渋滞してたので、
下道(R246)に降りてしまったのです。
もちろん、そこも渋滞。
で、後ろにいたトラックがよそ見運転で突っ込んできました。
(と言っても渋滞中なので、5km/h位の速度で。)
当方の外見上の損傷無し(キズも皆無っ!)。
先方はバンパーが明らかに変形してる!・・・・・さすが、ビーエム!
念の為に検査入院させると、バンパー内のショックアブソーバーみたいな
衝撃を吸収するモノが1コ破損とのことです。
もちろん、先方の保険で修理。
ついでにちょっと調子の悪いオーディオも治してもらいましたが・・・(^_^;)。
(全額4万円弱!)
☆☆☆☆☆
納車後1年目にトラブルが頻発した時(上記、不幸話2&3)はこの後どーなる?!
事やらと不安でしたが、その後は健康です。
(エアコンガス抜けは本質的トラブルではなぁーい、と思います。)
やっぱ、ドイツ車って自分で手を加えながらよい子に仕立てるものなんだなぁー、
というのが私の感想です。
オイル漏れとかは別ですが、ホースの接続不良やマイナートラブルは手を入れると、当初より強化
されるような気がします。
点検時も、ある程度出費を覚悟して消耗部品を交換しておけば、
国産車とは比較にならない程長命ですよね。
(とは言っても、某メルセデスや某ボルボほどではなーい、というのが私のBMWに対する
唯一の不満!)
中古でBMWを購入するのも、賢明であるとは思いますが、新車時からワンオーナーで、
手塩にかけて育てるのも、また一興だとは思います。
もちろん、新車で買えないグレードを中古で購入、というのも魅力、ですよね。
以上、ゴジちゃん号の過去のトラブル・不幸な経験を思いつくまま綴ってみました。
[メンテ10]
(←前)
(次→)