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第8話 「インプレッション vol.2 〜インテリア&AT&その他〜」
(作成:1997年5月26日 改訂:1997年7月10日)
(TEXT : YOSHI / E36-323i)
順不同ですが、第7話に続いてインプレッションを
1.インテリア
インテリアは、プラスパッケージということで、ウッドが用いられている点以外は、
特に大きな違いはないと思います。但し、ウッドの使い方が中途半端なので、ハンド
ブレーキのグリップをウッドにするとか灰皿をウッドの蓋に変えるとか(どちらも純
正アクセサリー有)とか、エアコンの噴き出し項の周りをウッドにするとか、気にし
だすとかえって欲がでますね、これは。但し、ウッドの材質感はなかなかのもので、
高級感は、それなりに醸し出されてます。
最も気になる点は、右ハンドル(323は、右ハンドル設定しかない。日本市場向
けなのかな?)のため、足下が狭いというお約束のものです。
特に、アクセルとブレーキの間隔が狭く、アクセルのすぐ横がタイヤハウスの出っ張
りのため、ATでもヒールアンドトウで無理やり回転合わせができるものかと試してみ
ましたが、かかどは、タイヤハウスの出っ張りを踏んでいました・・・。素直にアクセ
ル踏んでキックダウンさせた方が懸命なようです。(右ハンドルのMT設定がない理由
が分かりました・・・。)それから当然、左足のフットレストの不自然さ。きつめの右
カーブの時は、踏ん張りが利かなくちょっと困ります(筑波でさらに実感)。
最後に、センターコンソールに物を置けない点。これは、以下の手で改善しました。
私は喫煙者ですが、車の中に臭いがこもるのは自分でも嫌だったので、「運転中位はたば
こを吸うのを止めようと」ということで、私は灰皿を前後とも取っ払い前後とも「ストレ
ージボックス」を装着しています。
このおかげで、大きさの違うボックスが3つ出来て、大分使い勝手が良くなりまし
た。
前側のストレージボックスは、ちょうど缶ジュースが押し込める大きさなので、ごく短時
間の缶ホルダーとしても使えます。但、前後方向は押さえるものがありませんから・
・・。
使用の際はご注意ください。
最後にシート。座り心地は若干固めで背中とお尻をシートにぴったりくっつけるポ
ジションを取ると、特に不満がないのですが、背もたれ部分が日本人にはやっぱりでかい(
幅が広いというよりは、でかい)ため、横方向のサーポート感はいま一つ。筑波の最終コー
ナーでは、結構大変でした。これについては、筑波編で。
やっぱり、ドイツ人の体格に合わせてあるんでしょうかね?(アクセサリーカタロ
グの中の写真でみたら、結構でっかいドイツ人がモデルで、シートにぴったりという感じで
したね)
2.AT
5速ATは、はっきりいって制御が「???」です。
慣らし時点では、特にシフトが固く、シフトチェンジの度に「ズ ルッ」
といった感じで、滑り感がでます。BMWの慣らしは(ベンチ上である程度回してある)
エンジンよりもATのために必要という話を聞いたことがありますが、これは実感し
ます。
但、2000km位でこの滑り感はなくなりました。シフトチェンジのショック自体は非常に小
さく抑えられています。
また5速ということで市街地走行などでは、やたらにちょこちょことシフトアップ
するので、ドライバーがなれるまで、ちょっと煩わしい感じがするかもしれません。
それから、キックダウンについて。キックダウンペダルを踏んで2速ダウン、アク
セル全開で1速ダウンとなりますが、問題は1速ダウンの方。筆者が不慣れなせいなのか、走
行速度・アクセル開度・エンジン回転数、この3つの関係がいまだ良く分からず。アクセル開
度に合わせてシフトダウンきれいに回転がつながって加速していくかと思うと、アクセルオン
、ちょっと間を置いて「ギュッ 、ギュワン、 クォーン」といった制御になったり、
これはちょっと「?」です。
3.ハンドリング、操舵感
これは、もう◎拍手もん。アルミ化で軽量化されたせいでしょう。ノーズの重さを
感じさせません。この点は、4気筒でノーズが軽いといわれるの318isと良い勝負かも。低
、中、高速で少々ラフなハンドル操作でも、素直にノーズの向きを変えてくれ、オン ザ レ
ール感覚してくれます。
操舵感がちょっと軽め(軽いカーブなら、片手でらくちん走行可)のが、ほんの少
々不満といえば不満ですが、逆にこの軽さでコーナーリングが一仕事といった感覚からは完全
に解放されています。但し、これは195/60/15のノーマルのピレリP6000での話、インチアップし
たりするとフィーリングが変わる可能性は高いでしょう。
4.オーディオ
ノーコメントとしたいところですが、中音域だけ妙にフラットな聞き疲れしない音
(ものは言いよう?)で、普段インターFMとnack5しか聞かない私は、すっかり慣れました
。実は筆者は、音楽の趣味も持っているので、もともと「車の中で良い音を聞く必要なし」
というポリシーの持ち主であることをお断りしておきます。
尚、第7話と第8話のインプレッションは全て筆者が新車から約6000km走行しての
印象であり、慣らし運転の仕方、走行状況などにより、またドライバーの嗜好によって、当
然印象が異なるもので、全ての323セダンに当てはまるものではないことをご承知置きくだ
さい。
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