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第20話 「足回りの交換(装着編)」
(作成:1998年12月16日 改訂:1998年12月27日)
(TEXT & PHOTO : たかし@E30 / E36-328iカブリオレ & E30-325i)
車をジャッキアップし、しっかりとリジッドラックをかけてホイルを外します。
先ずは簡単なリアからはじめましょう。
【リア】
ショックのロア側に18mmのボルトがありますのでこれを外します。
ボルトが外れると同時にロアアームが自重で垂れ下がりますので予めジャッキなどで
保持しておくと安全です。
左右のショックのボルトが抜けたら、ジャッキでロアアームを持ち上げて
バネを縮めます。
バネが縮んだ状態で丈夫な紐をバネにかけます。
これはスプリングコンプレッサーの代りです。
(ひもが切れると危険ですのでくれぐれも丈夫なものを使用ください)
この状態でジャッキをリリースするとバネは縮んだままなので、簡単に取り外しでき
ます。
あとはスプリングパッドに付着している砂埃等を払って、新しいバネを入れる
だけです。
H&Rのバネはノーマルより短いのでひもで圧縮せずに装着可能です。
バネが入ったらもう一度ジャッキでアームを持ち上げ気味にしながら、
外したボルトをつければリアは完了です。
【フロント/ショック取り外し】
先ずショックに絡まっているセンサー類のコネクターを外しておきます。
アッパーマウントの13mmのナット(3箇所)を緩めます。(外れる一歩手前まで)
次にショックとハブのマウントとをつないでいる18mmのボルト3箇所
を外せばハブマウント部とショックが分離しますので、先に緩めておいた
アッパーマウントのナットを緩めてホイルハウスから引きずり出します。
(18mmのボルトはかなりきつく締まってますので短いラチェットなどでは
苦労すると思います。私は柄の長いブレーカーバーとインパクトレンチを
使って手抜きしてます。)
このとき、ブレーキキャリパーが支えをなくしてブレーキホースを引っ張る
形になりますので、針金等でスタビ等にくくりつけておきます。
【フロント/バネはずし】
これが一番苦労すると思います。
スプリングコンプレッサーでバネを縮めておいてから、アッパーマウントの
22mmのナットを外しますが、準備編で説明しました通り、ショックのシャフト
が空回りしますので苦労します。
自作SSTを使うか、場合によっては外したショックを馴染みのガソリンスタンド等
に担ぎこんでインパクトレンチで緩めてもらいましょう。
このナットが外れたらバネも外れますので、後は逆の手順で組みつけていきます。
文章にすると分りにくいですが、やってみると以外に簡単なものです。
最初はまる一日かかるかもしれませんが、慣れれば1時間半ほどで、交換できるよう
になりますよ。
なお、組みつけにあたっては各ボルト&ナットに規定のトルクが指定されております。
できる限りトルクレンチを使って適性なトルク管理をする必要があります。
私が初めて足回りの交換をやった時(12年前でまだ学生時代)にはそんな高級なものを
持ってませんでしたので、最初緩める前にどのくらいのトルクで締まっているか
を体で覚えておき、だいたいの感覚でやってました。
危ないですね〜
ではインプレ編に続きます。
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