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第47話 「Bピラーのカタコト音を修理」

(作成:1998年10月6日 改訂:1999年6月5日)

(TEXT : 越後屋 / E39 528i )


以前から気になっていたBピラー内のカタコト音を修理しました。

これは、いわゆるドアサッシュのきしみ音とは違うもので、 Bピラー内からするものです。
悪いことに距離的に耳に近い事もあり、カーブ、段差等で、カタコトと非常に 気になるものです。
走りの剛性には全く関係ないのですが、剛性感をスポイルする 低級音であることは間違い有りません。

で、修理方法ですが、デジカメ等を持ってないため、 文章のみで申し訳ありませんが、以下に示します。
(俺のを実験台に!という有志がいらっしゃればその時にでも撮影しましょう)

1;まず、Bピラー内装を外す

  これはE39の場合、上下2分割になっており、その上のみを外す。
  プラスチック製の嵌め込みピン式が3ヶ所ある。
  ひとつは最上部。あとの二つは上下2分割の境目辺りの下パーツ側に。
  上部品の真中辺を持って、思いきって、手前に引けばパチッと外れる。


2;シートベルト支持部のボルトを外す

  これはかなりきつく締め込まれており、角を舐めてしまう為、
  スパナや、モンキー等の開断面型の工具では止めたほうが良い。
  ボックスレンチもしくは、タイヤ交換用のクランクレンチ(ちょうど良い車載工具)


3;シートベルト支持部の部品を観察

  外したシートベルト支持部の黒い部品に注目。
  正面から見ると台形で、当然ながら、真中に支持ボルトを通す穴が空いている。
  ぐるりと回し裏側も見てみる。可動なようにベアリンクが組み込まれているが、
  何の変哲もない。


4;もう一度仮組してみる

  仮組し、この台形支持部品をグニャグニャ動かすとボディーと当たる、はず。
  この台形の両端部がBピラーのボディー鋼鈑と当たり、コトコトというではないか。
  やじろべい状態で、どちらか片方づつカタ、コトと当たっていたのだ。


5;原因整理

  つまり、例の台形支持部品の両端のボディー側にクッション材を噛ませ、
  ボディーとの当たりを和らげれば良い。
  ちなみに私は、いつも音止めに重宝している住宅用スキマテープを使用。
  あとは、支持部を適切に組み直す。重要保安部品のため慎重に。


6;内装復旧

  まず、上パーツを下パーツと合体させる。
  然るべき3ヶ所のプラスチック製の嵌め込みピンを相手を確認しながら、
  今度は丁寧に、押し込む(パチンというはず)。

以上で、Bピラー内のカタコト音は解消されました。
しかし、実はその他にもシートの前後調整に連動して動く、 シートベルト支持点のプラスチック製目隠し板と、内装が擦れキシキシ言うことも 有ります。
この場合も、同様に少し緩衝材をはさめばOKです。

まぁとにかく、キシミ音等は出所が低級なくせに、原因究明が大変で困ります。
高級車らしくないがっかりする音にはメーカー、デイーラーは、もっと努力すべきです。


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