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第2話 「IDINGとの出会い その2〜アイディングかぁ」
(作成:1998年4月4日 改訂:1998年4月12日)
(TEXT : てっちゃん / E36 325i IDING 3.0 )
それは試乗の興奮が冷めやらぬある日の事、首都高横羽線を横浜方面に走っていた時のことでした。
走行車線をボチボチのペースで走っていると“ブフォォォン・・”追い越し車線をグレーの車体が追
い抜いて行ったのです。
「おっBMだっ…」と思った瞬間シフトダウン、追従し始めました。
排気音が普段高速で聞いてきたものと違ってたんです。
車形は当時の7シリーズ(E32)だと確認したものの、内心「7シリーズなのにマフラー変えて、
どんな人が運転しているのかな?」と興味本位で追いかけたのです。
川崎料金所手前の渋滞で後ろにつき青と白のプロペラマークを確認した後、「排気量は何かな?」と
右に視線を送ると…“Iding”の金色文字が眼に飛び込んできたのです。
「何だこれ?・・ああ、雑誌に載ってたっけ・・アイデぃングだったかな?」
斜線を変更し徐々に横に並んで行くと、30代中頃でしょうか・・華奢なフレームの眼鏡をかけた細面
な男性の横顔が渋滞する車のヘッドライトの中に浮かんでいました。
視線を少し右にずらすと、その奥にワンレをかき上げながら楽しそうに助手席におさまる女性の横顔が
見え隠れしています。
フロントウィンドウ越しに見える料金所に視線を戻しながら、「ああ、やっぱりそっか〜」と胸の内で
考えつつ「アイデぃングかぁ」と唇が勝手(←気障!by家内)に動いていたと記憶しています。
それからというものアイディングの事が気になり雑誌を読んでいても“国産車から始まりジャガーなど
の外国車を扱い、現在(当時)ではBMWのスペシャリストで、さらにフェラーリについても計画中
(だったと思うのですが)特にエンジンのメカニカルチェーンを得意とする技術屋集団である”なんて
知識を仕入れ、“BMWに乗ったらアイディングにしてみよう”などと勝手な想像を一人広げて
おりました。
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