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第7話 「スピーカー交換編1〜トレードインじゃなくても大丈夫!」

(作成:1999年1月25日 改訂:1999年6月14日)

(TEXT & PHOTO : ベア / E36 318iS )


純正で付いてくるオーディオ、はっきし言って全然ダメですよね〜。
読者の声でもよく話題になっているようです。
予算がある人であれば、ウン十万を投資すれば専門店でバッチリセッティングしてくれることでしょう。
しかし、貧乏サラリーマンにそんな予算はありません。
また、純正オプションで用意されている“ブラウプンクト”や、有名な“マックオーディオ”のスピーカーも、 前後交換したら、僕らの用意出来る予算と一ケタ金額が変わってしまいます。
それにもともと自分でイジルのが好きだし。
ということで、スピーカー交換にチャレンジしてみました。

ベア号は95年モデルの一般的なオーディオ装着車です。
純正のヘッドユニットはあまりに貧弱なんで、納車1週間で交換しました。
で、スピーカーはと言えば、面倒そうだったので、ズルズルと純正のものを使っていました。
トーンコントロールやラウドネスで何とかごまかしていましたが、やっぱりダメなんですよ、ごまかしでは。
純正のスピーカーって、見たことありますか?コーンは紙製だし、マグネットも貧弱、リアスピーカーなんてフレームが プラスチック製です。
「ダメだ、こりゃ」って言いたくなります。

トランクルームを覗いてみればわかりますが、E36ではプラスチック製のスピーカーボックスがあって、ここに10cmサイズの ユニットが取り付けられています(E30のように、フレームに直接取り付けられていれば、トランクがスピーカーの一部と して機能するので、もっと低音が出てくるんですけどね)。
まず、このスピーカーボックスの取り外しです。


<ボックスの取り外し>

1.社内のスピーカーグリルを外します。簡単なツメで固定されているだけですので、手前に引っ張るだけで外れます。
  これで、スピーカーが見えます。

2.ボックスを外します。
  このボックスは、ネジ2本と金属製のツメで固定されています。
  最初にネジは外します。
  この際、ドライバーは背の短い物を使用した方が作業しやすいです。
  これで、ボックスはツメでボディ側にひっかかっているだけの状態になります。

3.次にこのツメをゆっくりと押して、フレームからボックスを外します。
  実物を見れば、どうやって取り付けられているか解りますので、心配ないですよ。

4.後はスピーカーコードを外せばいいのですが、貧弱なコードが専用の接続パーツでボックスに繋がっています。
  接点が多いのは×ですし、面倒なので潔く良くコードごとカットです。
  新しいコードは、ボックスの空気口から出せばOKです。

5.スピーカーユニットをボックスから外します。
  ネジ2本で固定されているだけです。


<交換ユニットの選定>

純正のスピーカーボックスを生かす前提では、選べるユニットのサイズは10cm程度のものに限定されます。
僕は、取り外したボックスを持って直接秋葉原に買いに行きました。
トレードインではないので、確実なのは現物合わせです!
国産ですと10cm口径、輸入物だと11cmなんてサイズのものもありました。
得にメーカーは決めていませんでしたが、カーボン製のコーンにひかれてケンウッド製を購入しました。
(KFC-U1090 定価¥17,800-でしたが、特価で¥10,000-くらいでした。
最新のカタログを見ると、後継のKFC-U1091が発売されているようです。)
ちなみに、こういったDIYの場合、大手のカーショップでの購入は止めたほうがいいです。
はっきり言って高いですよ。

また、購入するユニットのフレームに注意して下さい。
ボックスの形状が特殊な為、一般的な4本ネジで固定するタイプだと、うまく取り付けられない場合があります。
国産の10cmサイズのものは、ほとんどが2本ネジで固定されるタイプのようです。


<ユニットの取り付け>

1.さぁ、取り付けといきたいところですが、事前準備があります。
  ボックスにユニットを仮止めしてみれば解りますが、このままでは隙間が出来てしまいます。
  これは防音や振動固定用の鉛テープで塞げば大丈夫です。
  最初の隙間の出来そうな場所に貼ってからスピーカーを取り付けるか、ユニットを取り付けてから貼るか、
  二通りあると思います。
  僕は前者で対処しました。
  ちなみに、こういった鉛テープはオーディオ専門店とか、スピーカー自作店、DIY店に置いてあります。

2.スピーカーコードを取り付けます。
  この際、コードの極性に注意しなくていけません。
  最初から付いているコードにプラス/マイナスが明記していればいいのですが、よく解りません。
  極性のチェックには乾電池を使います。
  予め純正スピーカーで乾電池を繋いでみて、ブラス/マイナスの違いで、コーン紙が出るか引っ込むかチェック
  しておきます。
  スピーカーを交換してもこれと同じように動くようにコードを繋げればいいのです。わかりますか?


<ボックスの取り付け>

1.ボックスには取り付けた際のフレームとの隙間を埋めるための、スポンジ製の隙間テープが貼ってあります。
  くたびれているようなので、隙間テープを新調しました。

2.外した時とは逆の要領でボックスに取り付けます。
  この際、金属製のツメをひっかけることに注意して下さい。
  僕は何度もやり直しているうちに、片方のツメを折ってしまいました。

3.スピーカーコードの極性に注意して接続して下さい。

4.スピーカーグリルを取り付けて完成です。


<試聴>

トーンコントロール/ラウドネスなどは予め解除した状態で、ノーマルスピーカーの音を聴いておくと良いと思います。
それと、交換後の音を聴き比べてみましょう。
スピーカーサイズが変わった訳ではないので、低音の大幅アップは望めませんが、質は明らかに向上しています。
音量も上げられるようになり、ドラムの音もタイトに決まる感じです。
格段に良くなったのは、中〜高音です。
得にボーカルがはっきりと前に出てくるようになりました。
なお、新品のスピーカーにはエージングと言っていわゆるナラシが必要です。
数日間鳴らしていると、音が馴染んでくるので、それからいろいろ調整してみると良いでしょう。

今回かかった予算はトータル¥15,000程度です。
トライ&エラーでしたが、この予算でここまで改善されれば、大満足というところでしょう。
ただ、低音の量感は正直言ってもっと欲しいですね。
これは次回のトライでなんとかしようと思っています。


<写真>

左側が取付け後の状態です。カーボン地のスピーカーがGoodですね。
右側のスピーカーは何かって?ふふふ、次回交換編パート2を乞うご期待!


スピーカー


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