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第65話 「雪道テスト報告」

(作成:2002年11月5日 改訂:2002年11月6日)

(TEXT : わんわん / E46 330i )


2000年式330iに乗っているわんわんと申します。
今年6月新古車(4千q)で購入し、 初めての雪道をテストしてきましたので、早速報告致します。
(ちなみにチューンはアプピナサスとホワイトウインカーだけです。)
一昨日から札幌に雪が降り、昨日スタッドレスで(BSーMZ03)、 小樽(朝里峠)→定山渓→中山峠と雪を求めて家族でテストドライブ に行ってきました。
私は結構普段加減即時にはD(又はSD)ではなく、MTモードを 多用する方なのですが、ASCをONにしてMTモードを多用すると、 ギクシャクした動きが出ます。
というのも結構トルクがあるので、登り斜面でもMT2くらいに 落としてアクセルを開けると、すぐASCが作動して、ブレーキが かかってしまうからです。従ってカーブを抜け、登り斜面の直線に 入ってからも、片輪にASCによるブレーキが時々かかり、 気持ちよく走れません。
でも、ASCをONにすると、スピンは確実に防げますね。
一方、ASCをOFFにすると、FRらしい走りが満喫できます。
ただし、重量が結構あり、しかもトルクもある車なので、油断すると カウンターが遅れ気味になり、スピンしそうに2度ほどなりました。

同日、夕方、今度は手稲山にテストドライブに行き、一応結論を得ました。


■結論1

MTモードを使うなら、ASCはOFFにする。FRの挙動を予測し、 カウンターを予測して運転する。
ポイントは、カウンターを当てる時の『ステアリングを戻すスピード』と 『カウンターを当て始めるタイミング』にあります。
これさえ守れば、適度にテールを流しながら、本当に気持ちよくドライブ 出来ます。
もちろん、登りも下りも同じです。 
この場合のもう一つのポイントは、減速時に『ヒールアンドトウ』を必ず 利用することです。
ATでも簡単に『ヒールアンドトウ』は出来ますよ。回転が合わないで 低いギヤに入れた時、特に下り坂では車の挙動が乱れ、ヒヤッとすることが あります。
是非、『ヒールアンドトウ』で回転を合わせ、スムースに減速することを お勧めします。


■結論2

ASCをONにするなら
◎登り坂はDドライブに入れっぱなしにする。
◎下り坂はDドライブかSDドライブだけで、
 後はフットブレーキに頼って運転する。

つまり、旦那仕様運転がASCには合っていると思います。
ゆったりとあまりトルクに変化を与えず、ASCが作動するのを最小限に 抑える運転がベストですね。


■FRとFFの違いについて

私はもう1台、古い平成5年式のCIVIC SIR(フェリオ・VTEC・ AT)も所有しており、BMWの手稲山テストドライブの直後、CIVIC でも乗り比べに行ってきました。
CIVICにもTCS(前輪が空転するとエンジンパワーを絞る、という装置 です)がついていますが、やはりFRとFFは全く逆の挙動をしますね。
基本的にタックインを利用しようとするのですが、登り坂でタックインを 利用するには、よほどスピードを上げてコーナーに突っ込んで行かないと うまく行きません。
下手すると、すぐFF特有のプッシュアンダーが顔を出します。
逆に下りでは『ヒールアンドトウ』でスムースに減速すると、綺麗に回頭 していきますね。
場合によっては、FFなら簡単に『サイドブレーキを引いて回頭する』こと も出来ますしね。

やっぱり、雪道でも、FRが楽しいです。
アンダーだけは始末に負えない、心からそう思います。


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